目に前に3等羊がいるのを見つけ、象は羊に報告した。
羊はそろりと近寄り、こっそりと話しかけた。
「あなたは3等羊ですね?探していました。協力願えませんか?」
3等羊はちょっと驚いたような顔をしたが、羊を見下ろし少し考えて言った。
「ええ。私は3等羊です。あなたが欲しいのは私の金貨ですね。
年に3回ぐらいそういう人が現れるので慣れています。
差し上げてもいいですよ。たくさんありますのでね。
但し、一つ私の宿題をお願いしてもいいですか?それと交換なら快く差し上げます。
ただで手に入るなんてうまい話はありませんから。」
「宿題ですか。やりますよ。勉強とか宿題とか好きですから。
だから、その金貨をひとつ僕に譲ってください。」
夢から覚めた羊は、机上に1冊の本が置いてあるのを見つけた。